ここでは、お引越しがスムーズにできるようにガイドいたします。
お引越しをすることが決まったら、新しいお住まいを探すことと並行して、退去の準備が必要になります。
しかし、トラブルが起こりやすいのが退去です。
高いクリーニング代を請求された、引っ越し代金が高くついたなど、お金にまつわるトラブルが見受けられます。
ここでは、スムーズに気持ちよく退去できるように手順をまとめました。
まずは全体の流れを把握しましょう。
目次
以上の8ステップです。
退去立会いや荷物の搬入は退去日や入居日で順番が前後します。
引越しは届出関係も煩雑になりがちですので、抜けや漏れがないように気を付けましょう。
1. 解約予告を確認して管理会社に連絡
現在のお部屋の賃貸契約書を見てみましょう。
そこには解約予告、つまり、賃貸契約を解約して退去したい日を
いつまでに報告しなくてはいけないかが記載されていると思います。
住居の場合は「1か月前」がほとんどだと思います。
これは、退去したい日が4月20日だとして、
4月1日に退去したい旨を伝えた場合、
引っ越した後の4月21日~30日までの家賃も支払わなければならないということです。
ですので、引っ越しが決まったらすぐに管理会社に解約予告をするようにしましょう。
2. 引越し会社に見積もりを依頼して引越し会社を決定
引越し会社によって引っ越し料金はかなり変わってきます。
3~4社に見積もりを依頼してみましょう。
見積もり比較サイトを利用してみるのも良い方法でしょう。
ただし、料金が安い会社では、ダンボールなどの資材の準備や
細かい梱包をすべてしなくてはならない場合もありますので
自分のライフスタイルに合った引越し会社を選びましょう。
また、引っ越す日は土日よりも平日の方が料金を抑えられることが多いので、
可能な方は検討してみましょう。
3. 荷物を梱包する
引越しが決まったら早めに荷物の梱包を始めましょう。
もし段ボールなどの資材がなければ、
近所のスーパーやコンビニでわけてもらえる場合がありますので聞いてみると良いでしょう。
ここでやっておくと便利なことは、梱包した後の段ボールに
・中に入っているもの
・新居でどの部屋のどの場所に置くか
・各部屋のレイアウト
を書いておくと、引っ越し先でスムーズに荷ほどきができると思います。
引越し会社によっては専用のシールをくれるところもあります。
冷蔵庫や冷凍庫の中も使い切るようにしましょう。
なお、現金や通帳などの貴重品はまとめ、
PCなどの精密機械はなるべくスーツケースに入れ、
自分の手元で管理することをおすすめします。
また、この時点でできるだけ清掃をしておきましょう。
敷金の返還額に関わります。
4. 転出届などの手続きをする
一番抜けや漏れが出やすいのが手続き関係です。
あてはまるものをチェックしてみましょう。
・住民票の転出届の手続き(現住所の市区町村役場に行きましょう。)
・郵便局への転送届提出(郵便局に行きましょう。転送届を出すと、1年間旧住所に送られてきた郵便物が新住所へ転送されます。)
・電話の移転工事(最近は携帯電話で済ませる方が多いですが、電話を置いている場合は移転の手続きが必要になります。)
(NTT-116番へ連絡しましょう。回線を新設する場合は、引き込み工事日の予約をしましょう。工事の際は立会いが必要となります。)
・ガス開栓予約(ガス会社に連絡しましょう。開栓の際は立会いが必要となります。)
・水道・電気の解約の申込(水道局、電気会社へ連絡しましょう。)
・転居のお知らせハガキを発送(メールでもよいと思います。知人・友人に知らせましょう。)
・近隣の方々へあいさつ(最近では省略する方もいますが、あいさつしておくと丁寧でしょう。不在がちな場合はあいさつ状をポストに投函しましょう。)
・引越し費用などの準備しましょう(引っ越し費用を当日現金で清算する場合は現金を用意しておきましょう。)
5. 当日の荷物搬出と清掃
引越し当日に、引越し業者さんが来たら、さっそく搬出をしましょう。
・搬出するもの
・捨てるもの
・手持ちで移動させるもの
・新居ですぐ使うもの
・搬出後用の掃除用具
とわけておくと便利です。
捨てるものについては、できるだけ事前に捨てておくとスムーズです。
搬出が終わったら、新居への搬入が先の場合は搬入を、退去立会いが先の場合は清掃をしましょう。
清掃がすべて終わったら清掃用具をまとめて持ち帰るかゴミとして処分しましょう
お部屋の中には荷物がない状態にします。
6. 退去立会い
退去にあたって、破損や大きな汚れがないか、
忘れ物はないかの確認を管理会社のスタッフを行います。
入居時からあった破損や汚れについては問題ありませんが、
入居中にできてしまったものは修理やクリーニングの対象となります。
ただし、お部屋は使用していくうちに自然と劣化が進んでしまうものです。
国土交通省が「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
を公表していますので、参考にしてみましょう。
このガイドラインに収まっている程度の傷や汚れなら、
ほとんどの場合クリーニング代のみで済みます。
このクリーニング代は敷金から差し引かれることが多いので、
きれいにお部屋を使用していた場合は追加で支払うことはないでしょう。
(契約により、クリーニング代が必要な場合があります。)
原状回復について疑問があった場合はその場で担当者としっかり確認しましょう。
問題がなければ最後に鍵を返却して終了となります。
7. 荷物搬入と荷ほどき
荷物搬入の前に、ガス・電気・水道の使用開始の連絡をしておくとよいでしょう。
入居契約の際に最寄りの営業所の連絡先を教えてもらえると思いますので、連絡しましょう。
通常、電気・水道はすぐに使用できますが、
ガスは入居者立会いのもと、開栓手続き必要となります。
事前の連絡でも良いでしょう。
新居に荷物を搬入する前に、念のため簡易清掃をしておくとよいでしょう。
また、カーペットなどを敷く場合には先に敷いておきましょう。
荷物はどの部屋に置くのかを事前に書いておけば、引っ越し業者はその通りにおいてくれます。
事前に決めたレイアウトをもとに、大型の家具や家電製品からおいていくとスムーズでしょう。
搬入が終わったら当日現金精算の場合は引越し業者に支払いましょう。
搬入が全て終わったら荷ほどきをしましょう。
荷ほどきをするとダンボールや緩衝材などの資材がゴミとして出てきますので、
ごみ袋を用意しておくと便利です。
忙しい場合は最低限のものだけを取り出して、あとは少しずつ荷ほどきすればよいでしょう。
荷ほどきの際に、各設備の点検をしましょう。
例えば、扉や窓のの開閉に問題はないか、
エアコンや給湯器は作動するか、
水回りの水漏れはないか
などをチェックします。
不備があった場合や不明点があった場合ははすぐに管理会社へ連絡しましょう。
8. 転入届などの手続きをする
ここでも手続き関係に抜けや漏れがないように、あてはまるものをチェックしてみましょう。
・大家さんや近所の方々へのあいさつ
(時間帯を見計らってあいさつ回りをしましょう。留守がちなお宅には代わりにあいさつ状をポストに入れておくと良いでしょう。)
・住民票の転入届の手続き(市区町村役場で手続きをしましょう。転出届をすると交付される転出証明書と印鑑をを持っていきましょう。)
・運転免許証の住所変更(新しい住所の管轄の警察署で手続きをしましょう。運転免許証と身分証明書を持っていきましょう。)
・自動車や自動二輪がある場合、車庫証明の手続き(新しい住所の管轄の警察署で手続きをしましょう。自宅に車庫がある場合は、図面と印鑑を持っていきましょう。)
(自宅以外に駐車場を借りる場合 図面、印鑑、使用承諾書を持っていきましょう)。
※ただし、警察署によって提出書類が異なる場合がありますので、事前に問い合わせましょう。
・自動車の変更登録(管轄の陸運支局が変わった場合は新しい住所の管轄の陸運支局で手続をしましょう。)
(車庫証明・車検証・自動車税申告書・自動車取得税申告書・転入先の住民票・印鑑を持っていきましょう。)
・銀行口座の住所変更(通帳と届出印をもって窓口に行きましょう。。)
・クレジットカードの住所変更(クレジットカードの裏面に記載されている連絡先に電話しましょう。)
※上記以外にもペット、転校の手続きなどがあります。
※届出や変更はインターネットで行うこともできる場合があります。
以上、お引越しガイドでした。
特に退去立会いのチェックはしっかりとしましょう。
スムーズに新生活が始められるよう、一つ一つ確認しましょう。